深夜のオフィスにて
こんばんは。違いの分かる男です。
冒頭から「こんにちは」ではなく「こんばんは」と挨拶させてもらったのには訳がある。
時刻はもうすぐ22時。
わたしは誰も居なくなったオフィスに一人残り、この文章を書いている(残業)。
あ、違った。決して一人では無かった。
孤独という名の相棒が、今夜もわたしに寄り添ってくれている。
…さて。
こんな寂しい夜に、あなたの心をホッとさせてくれるものといえばなんだろうか。
「待ち受けにしている家族の写真」そんな人もいるだろう。
「恋人から来たメールを見る」そんな人もいるかもしれない。
大切な人との時間を想うことは、何にも代えがたい心の安らぎとなるだろう(予想)。
「私たちの笑顔を思い出すことですよね!」とモバ美やオク子は言うだろう。うん、違う。
そう、こんな夜にわたしを癒してくれるのは、1杯の熱いコーヒーである。
今夜もこうして時間だけが過ぎていき、コーヒーはわたしのため息を受け止める…。
ズズズ…アヂッ!
コーヒーの歴史
コーヒーの歴史を遡ると、その起源はどうやら1000年近く前の10世紀周辺ということらしい。
コーヒー豆の栽培に適した地域、その各地にコーヒー起源となるストーリーがあるということだが、実際のところは誰にも分からない。
記録が無いだけで、もっと前から何らかの方法でたしなんでいた人々もいたのかもしれない。
ただ、分かっているのは、かつてはコーヒー(コーヒー豆自体)を摂ると、意識が明瞭になるといったような、薬用としての効果を期待されていたらしいということ。
ズズズ…
あー、意識がはっきりしてきたよ!(22時過ぎてやっと!)
日本への流入経緯についても色々な説があるものの、江戸時代にオランダ人が持ち込んだものというところが有力とされているようだ。
江戸の日本人は初めてのコーヒーを目の当たりにして、さぞ驚いたのではないだろうか。
「お茶なのに、黒っ!ふつー緑じゃナーイ?ちょーうけるんですけど!」
こんな具合に。
沢山あるコーヒー豆の種類
それ以降、文明開化の音と共に日本でも喫茶文化が広がり、コーヒーは嗜好品として大衆に愛されるようになる。
そういうわたしも、大のコーヒー好きである。
好きではあるが、別にコーヒー通ではない。博識もネェ。こだわりもネェ。家に専用の道具もネェ。
でもコーヒーが好きだ〜♪でもコーヒーが好きだ〜♪そんな程度である。
日頃からコーヒーをよく飲む人でも、かなりの人がこんな感じなんじゃないかと推測するが、それでも街にはコーヒーショップが溢れていて、「ああ、1杯コーヒーでも飲んで落ち着きたい」という気持ちになる人は多いのではないだろうか。
ちなみに、そんなにこだわりの無いわたしではあるが、好みはある。
酸味が強く、後味が舌に強く残るものはそんなに好きではない。
好きなのは、苦みとコクがあり(コクって一体なんでしょうね。口では説明できない何か)後味はスッキリ。
そんなコーヒーに出会えたら、その日は素晴らしい日だ。
そんなに好みがはっきりしているなら、一つに決めて毎日飲めばいいじゃない、人はそう言うだろう。
違う、そうじゃ、ソウジャナーイ。
こだわりが無いために銘柄等をろくに覚えようともしないのである。
だから、こんな出たとこ勝負のコーヒー体験になるのだ。
ということで今更ながら基本のお勉強。
日本でよく知られている代表的なコーヒーの銘柄をあげてみると―
・モカ(なんとなくチョコっぽいイメージ)
・キリマンジャロ(なんか特別なんじゃろ)
・コロンビア(のサッカーチーム昔から好き)
・ブラジル(リオ盛り上がったねー!)
・グァテマラ(ベリーズ、ホンジュラス、エルサルバドルと接してるってさ。あーはいはいあそこね。)
・ブルーマウンテン(すんごい寒いとこで採れたっぽい)
・コナ(口にざらざら残るっぽい)
・ジャワ(紅茶?)
などなど。
ちなみに括弧内はわたしが持っていた単なるイメージであって、勿論本来の味とは関係ない。
モカがチョコっぽいなんてのは恐らくスターバッ○スさんの甘〜いやつにそんな名前が付いていたからそう思っただけだろうし、ブルーマウンテンは寒い山の上ではなく、ジャマイカだ。
コナコーヒーはざらざらどころか口当たりスッキリで、わたしの一番のお気に入りと言ってもいい。
こういうどうでもいいことを書いてしまうのが、僕の悪い癖。
ズズズ…(22時半)
実際はこうしたいくつかの種類をブレンドしたコーヒーを楽しむことも多いですね!
飲み方の区別、正しく理解してますか?
さて、ブレンドの話が出たところで、これは知っておかないといけないというのが、飲み方の区別についてである。
朝、出勤前に駅前のコーヒーショップで、機械的に「ブレンド」と一言注文し続けていませんか?
なんで「アメリカン」じゃないんですか?なんでリンゴは木から落ちるんですか?なんでリンゴ・スターだけがビートルズの中で本名じゃないんですか?
などなど…。世紀の大発見にはいつもこの単純な「なんで?」が大切である。
コーヒーを飲む人にとってはこんなことは当たり前!という内容かもしれないが、一旦整理しておこうではないか。
・ブレンド=上記のような産地別の豆を独自の配合で混ぜ合わせたもの。酸味、苦み、コクなどその店の個性的な味を作れる。ドリップ式で出すのが一般的。
・アメリカン=浅く炒った豆を使って(コーヒーは生豆を焙煎してから抽出する)たっぷりのお湯で入れるコーヒー。こちらもドリップ式。
・エスプレッソ=イタリア発祥。マシンで発生させた蒸気の圧力を使い、深煎り豆から短時間でコーヒーの旨みだけを抽出する。
・カフェオレ=フランス語のcafe au lait(コーヒー&ミルク)がもと。熱いドリップ式コーヒーに熱いミルクを1:1で同時にカップに注ぐのが本流。
・カフェラテ=こちらはイタリア式。エスプレッソ式で出したコーヒーにスチームミルクを注いだもの。
・カプチーノ=カフェラテに似ているが、エスプレッソ式で出したコーヒーにスチームミルクと、泡立てたミルクを注いだもの。
うん、最後の方、難しくなってきましたね。
ちなみに、エスプレッソは少量で苦くて、なんか胸焼けしそうよねぇ、なんていうイメージをお持ちの方も多いと思う。
しかし、実は深煎りの行程や、短時間での抽出により、カフェインの量は普通のドリップコーヒーよりも少ないんだそうですよ。
フランスのカフェなんかでは基本がこのエスプレッソになっているので、パリの街並みを見ながらゆったりとコーヒー1杯、なんてつもりで「アン キャフェ シルブプレ」などと注文したら、ちっちゃーいエスプレッソが出てきますよ。(意外だろうがわたしだってパリに行ったことがあるのだ!)
※あーっ!コーヒーちっちぇー!(パリあるある)
代表的な飲み方を挙げただけでもこれだけ種類のあるコーヒーの世界。
これに加えて、豆の種類、焙煎の仕方によっても違う。
豆の挽き方でも違う。
ドリップコーヒーなら、紙でドリップするか、布でドリップするか、またドリップの際にどのくらい時間をかけるかなどでも違う。
ドリップするための器具の形によっても違う。
そもそも、ドリップでもなくエスプレッソでもなく、サイフォンでやるとか、直接煮出すとかそういうことでも違う…。
違う、違う、そうじゃ、そ―(省略)
そう考えると、これほどまでに奥が深く、自分の好みというものを追い求められる世界は、他には中々無いんじゃないだろうか。
しかし、わたしが23時にモバオクブログで書く内容なんかでは、この世界のほんの入り口に触れたに過ぎない。
コーヒーに初めて興味を持った方、今までもコーヒー好きだったけれど追究してみようかなという方、是非ご自分で色々と調べていただき、この果てしない道を進んでいってくれたまえ!
ズズズ…(23時05分)
そのきっかけとなるようなアイテムが、モバオクにも沢山出品されているかもしれませんよ!
⇒「エスプレッソ」
エスプレッソ用のカップからエスプレッソマシンまで!
⇒「コーヒーミル」
お気に入りのコーヒー豆を自分好みに粉砕!
⇒「ドリップコーヒー」
オフィスで気軽にドリップコーヒーを楽しめるパックも便利ですよね。
⇒グルメ/ドリンク内のコーヒー
最近じゃ缶コーヒーだって美味しい!色々揃ってます!
コーヒーが美味い瞬間とは!?
最後に、モバ美に習ってコーヒーについてのアンケート実施!
テーマは「こんな時コーヒーが美味い」という瞬間についてです。
・大型の商談を成立させて、高層オフィスから街を見下ろし、「この都会は俺のものだ」と思う時のエスプレッソ。(東京都・モ○○ク勤務・男性)
―そんなシチュエーション、夢みたぁい!さすがです!
・穏やかな秋の日、夕方の公園にて。湖の水面はキラキラとオレンジ色に輝いている。ベンチに座り、幼い娘と二人並んでカップケーキを食べながら、湖を渡るカモの親子を眺める。「美味しいケーキだねー。ホシ子は将来ケーキ屋さんになるんだろ?」そう尋ねると娘が答えた。「ケーキ屋さんにはならないよー。わたし、パパのお嫁さんになる!」…ああ、カフェラテって少ししょっぱいんだな。(40代男性・独身)
―きっととっても可愛い娘さんなんでしょうね!
・俺は某国の秘密情報部から派遣されたスパイだ。今日も後ろから迫る銃弾をかわし、悪を蹴散らし、捕らわれていた美女を救い出すことができた。勝利の美酒に酔いたいところだが、これからまたこの高級車をぶっ飛ばして行かなきゃならない。そんな時に俺はさびれた小さなコーヒーショップに立ち寄ってこう言う…
俺「オリジナルブレンドを。ステアじゃなくシェイクで。」
すると、店の主人は決まってこう返してくる。
店の主人「ブレンドコーヒーをシェイクするなんて初めて聞きましたよ。旦那…お名前は?」
俺「ホシオ、億ションホシオ。」
(東京都・インターネットオークション関係勤務ということにしてある男)
―ひゃーかっこいい!世の女性たちもみんなメロメロですね!
…
・・・
・・・・・ズズズ…(23時40分)
こんなことを暗いオフィスで一人書いている深夜。
ああ、コーヒーが美味い…。
コーヒーと相性がいいのは昔からスイーツだったり、タバコだったりすると言われているわけだが、もしかすると、コーヒーの一番の相棒こそが、「孤独」なのかもしれないぜ…(決まった)
いかがだっただろうか。
コーヒーが美味いシチュエーションというのは、人生に溢れているもの。
つまり、人生の数だけコーヒーの種類はあるということなのかもしれない。
ちょうど季節は読書の秋。
お酒もいいけれど、たまにはホッと一息コーヒーブレイクして読書なんかも。
こだわり抜いたオリジナルブレンドな一日を過ごしてみませんか?
今夜も痺れるくらいにダンディ、あなたの、億ションホシオがお届けしたぜ!
…
あ、警備員さんすいません、もう帰りますんでー!
そうだ、残ってるコーヒー飲みますー?あ、要らない。早く出ろって?
はい、出ます出ますー!ごめんなさーい!