輸入盤 2枚組　Iron Maiden / Unleash The Beast / JAPAN,1982

盤面に多少のスリキズがありますが、再生に問題ありません。

AIDENの「THE NUMBER OF THE BEAST」！　発表から30年、世界中のロックファンを鷲づかみにし続けている「魔力の刻印」。その超名盤を生み出したばかりの、絶好調極まりないIRON MAIDENの来日公演アルバムが登場です！
本作が録音されたのは1982年12月４日の渋谷公会堂。同時リリースの初来日録音「PHANTOM KILLER」と同じMilacle Manコレクションであり、こちらも甲乙付けがたい超高音質録音です！　その「PHANTOM KILLER」では、日本とヘヴィメタルの“出会いのインパクト”を記録していましたが、こちらは“黄金期の始まり”“ツアーを成功させた充実感”に充ち満ちています。N.W.O.B.H.M.臭をたっぷり発散する初来日公演からひと皮もふた皮も剥けていながら、後年の風格とも違った若さと情熱が弾ける、眩しく輝くようなライヴなのです！
特に突き抜ける高音と芝居がかった節回しを隙なく繰り出すディッキンソンは空前絶後。とにかく絶叫につぐ絶叫につぐ絶叫！　22 Acacia Avenueではアルバムにない叫びでアグレッションを噴出させ、The Prisonerのギターソロには大きなヴィヴラートを被せてドラマティズムを演出し、ディアノ時代の旧曲でも隙を見つけては咆哮を轟かす。ディッキンソンは意外に計算高いところもあり、大舞台や収録があると丁寧に歌う事も多い人ですが、日本公演はワールドツアーの最終日程ということもあってか、お構いなしのやりたい放題。オフィシャルライヴを山ほど残しているバンドではありますが、ここまでの絶叫はちょっと思いつかない。「Beast（野獣）ってのはお前のことか」と言ってやりたいほどの暴れぶりです。
そうは言っても、やたらめったらキ○ガイのように叫んでいるわけでもありません。３曲目で早くも披露される「Run To The Hills」の伸びやかさ、「Hallowed Be Thy Name」の変幻自在な歌劇の見事なこと！　どこまでも駆け上がりながら、図太く掠れもしないヴォーカリゼーション。即興でどんどんオブリを追加し、徹底的に前のめりなムードは後年の大御所の風格とは一線を画すもの。