絵画 ガッシュ水彩・透明水彩『パンとワインとソーセージとバタフライナイフ』新品・真作保証 原画

静物画は基本的に動かないので描きやすいのですが、日本静物画界の最高峰、青木敏郎氏曰く、「絵は美味しそうに描かないと」(多分、人物だろうが風景だろうが)と、仰っていたのを思い出すと途端に難しく考えてしまいます。考え過ぎると混乱に陥るので、質感や形、色合いだけはそれらしく、と、もっともらしいことを考えて描き抜く、そう、まさに描き抜く感じを大切にし、描き上げました。
私は水彩で描いているのですが、水彩の醍醐味、滲み、またはそれによる偶然性が見えないからか、よく油絵に間違えられます。実際はそういうテク？ も使用しているのですが、わざとあまり目立たないようにしています。ハイライトも紙の白が一番明るくとかに拘りはなく、ホワイト絵の具も大抵使用しています(今回はワイングラスの白い部分等が紙の色で絵の具を置いておらずハイライト的になっていますが)。あと、ごちゃごちゃした箇所を水彩画でグレージングする人はあまり居ないかも知れませんが(描いた所が溶けて混色してしまう)、私はよくやります。時間との勝負。
水彩画はスケッチ的に使用されることが多いですが、私の場合、スケッチ的に描いている訳でなく、油絵を描くのも水彩画を描くのもほぼ同じ感覚で描いており、簡単に言えば油彩画は色を重ねていくプラスの絵画、水彩画は色を乗せる所は何回も乗せますが、乗せない場所は徹底的に乗せない、言わば、マイナスの絵画(悪い意味でなく)と捉えて描いています。様々な画材がありますが、この様な描き方をする画材は水彩画だけなのでは？ と思います。

タイトル:パンとワインとソーセージとバタフライナイフ
絵の大きさ:約26.5センチ×20.3センチ
額縁の大きさ(前面にアクリル):約40センチ×31センチ×2.2センチ

昔(20代中頃から30代前半)の略歴を簡潔に。
略歴:上の森美術館大賞展、銀座大賞展、昭和会展、小磯良平大賞展、第三文明展、静岡芸術祭、国際公募展、日本画・洋画新人賞展、優秀作家選抜展等、個展、グループ展、賞他多数、無所属。
画材:ホルベイン&ニッカーガッシュ水彩 文房堂透明水彩 ホルベイン ウォーターフォード水彩紙 中目 300g
技法:ウエット・イン・ウエット、ウエット・オン・ドライ、リフトアウト、グレージング等
作品にサイン、裏にサイン、年、月あり。
額縁・マットは新品。
真作保証。原画 2023年8月