御殿場線のＤ５２２３６とＤ５２１０１の現役時代のモノクロネガです。

Ｄ５２型としては全国的にも珍しく旅客列車を引き、首都圏内で最後まで活躍した御殿場線のＤ５２２３６とＤ５２１０１のモノクロネガです。２３６は、御殿場線で活躍したＤ５２の中で新製配置(沼津)から廃車(国府津)まで御殿場線を離れることがなかった唯一生え抜きの機関車でした。御殿場線で蒸気機関車のさよなら運転の日となった昭和４３年６月３０日は、残念ながらその巨体は扇形機関庫の１０番線に収まり、既に火も落とされ冷たい鉄の塊になっていましたが、かつては世界遺産となった霊峰富士をバックに２５／１０００の勾配を力強く駆け抜けていました。２３６は御殿場線を生涯離れることがなかった生え抜きでしたが、Ｄ５２１０１は、瀬野八で活躍後、国府津機関区へ貸出されたまま廃車となった不運の機関車で、同僚機の７０(山北機関区跡地)、Ｄ５２７２(御殿場駅前)、そしてＤ５２４０３(平塚文化センター前)が今も大切に保存されている中、経歴は勝るとも劣らない中、解体されてしまいました。廃止後、長らく残されていたサンゴニッチ設計で国内２例目の鉄筋コンクリート造りの機関区が残り、市へ貸し出し扱いのＤ５２７０、７２、４０３の３台を再び機関区の中に納めて保管していたら、観光地として人が呼べる施設になったと思うので、機関区の解体から４０年近く経ちましたが今も惜しまれるところです。なお、出品商品は、モノクロネガのみです。